コラム

2024-10-09 空き家を放置すると起きるトラブルとは?適切な管理が必要な理由

誰も住む人がおらず、放置された状態になっている空き家の管理に悩んでいる人は多くいます。相続の問題や家屋の状態などの理由で活用方法が決まらず、そのままになっているケースもあるでしょう。空き家を放置していると、倒壊やゴミの不法投棄、近隣からのクレームなど、さまざまなトラブルが発生するリスクがあります。この記事では、空き家を放置していると起きるトラブルや、トラブルを防ぐために必要な空き家の管理についてご紹介します。

◎増え続ける放置された空き家

人が住まなくなった空き家の数は、全国的に増加しています。空き家には、売却したり賃貸として入居者を募集するなどの活用方法があります。しかし、活用されないまま放置されている空き家が多いのが現状です。空き家が増加している背景には、高齢者のみの世帯が増加しているという状況があります。所有者が高齢になって自分たちだけでの生活が難しくなると、施設に入居したり家族と住んだりして、住む人がいなくなります。また子どもや親族が相続したものの、すでに別の場所で居住しているために、空き家になっている場合もあります。売却や貸し出しをしたいと考えているものの、そのまま放置されているケースも多いようです。
 
空き家が放置されてしまう理由はいくつかあります。まず売却や貸し出しをする場合は、家財や荷物を片付けなければなりません。片付けのために時間をとれず、そのままになってしまう場合があります。また思い入れがある実家などは、手放すこと自体に抵抗を感じることもあるでしょう。建物の老朽化によって売却や貸し出しができない場合は、活用するために家屋の解体やリフォームが必要になるケースもあります。解体やリフォームに多くのコストがかかるとなると、活用するのではなく放置してしまう人も多いようです。また相続でトラブルが発生しているケースや、相続者が複数人いて活用方法が一致しないケースなどもあります。所有者や活用方法を決めるまで時間がかかり、放置状態になってしまうのです。このような理由によって空き家が放置されている場合、トラブルが生じないよう空き家を管理する必要があります。
 

◎空き家を放置しているとどうなる?


人が住んでいないとしても、活用方法が決まるまでとりあえず放置しておいてもいいのでは?と思う人も多いかもしれません。しかし、空き家を放置していると、さまざまな問題が起きる可能性があるため、注意が必要です。
 
〇家屋の老朽化や倒壊
人が住まなくなった家屋は、老朽化が進みやすくなります。人が住んでいれば定期的に行う、空気の入れ替えや清掃が行われないと、湿気やホコリが溜まるからです。湿気やホコリが溜まるとカビが発生し、壁のクロスや天井、床材、天井裏、床下などの劣化の原因となります。また水漏れなどの修繕が必要な箇所を発見できないため、修繕されない状態が続いて傷みが進みます。とくに台風や地震などの災害時には、窓が割れたり瓦がずれるといった損傷が生じる可能性があり、放置されていると損傷がひどくなっていきます。このような劣化が進んだ家屋は、災害時に倒壊してしまう危険もあります。
 
〇植物や害虫、害獣の問題
人が住んでいないと、庭の草や植木などは伸び放題になってしまいます。また屋内も湿気が溜まった状態になり、屋内外ともにシロアリやハチなどの害虫が発生しやすい環境になります。さらに、害虫が発生するとネズミやアライグマ、ハクビシンなどの害獣が住みつくリスクにもつながります。害虫や害獣が住みつくようになると、排泄物によって衛生環境が悪化したり、建材が腐敗する原因にもなりかねません。
 
〇犯罪の温床になる危険
誰も住んでいないことがわかると、放置された空き家を利用しようとする人によるリスクも発生します。ゴミの不法投棄は、空き家でよく起きるトラブルのひとつです。誰もいないから捨ててもバレないと、電化製品や生活ゴミなどを捨てる人が出てきます。ゴミが捨てられていると、それを見てさらに捨てる人が出てくるため悪循環に陥ります。ゴミを投棄した犯人がわからなければ、空き家の所有者がゴミを撤去しなければなりません。また知らないうちに勝手に住みつかれてしまう不法侵入の危険もあります。犯罪の現場として使用されたり、放火や不審火などによる火災が発生する危険につながる可能性もあります。
 

◎空き家の放置によって起きるトラブル


空き家を放置していることによって、家屋の老朽化やゴミの不法投棄などの問題になる場合があります。そして、そのような問題は近隣住民からのクレームや行政からの指導などのトラブルにつながりかねません。
 
〇近隣住民とのトラブル
放置されている空き家と近隣住民との間で多いトラブルは、庭の草や植木の侵入です。伸び放題になった草木は、近隣の住宅に侵入したり道路にはみ出てしまいクレームになるトラブルが多くあります。それだけでなく、伸びた植木の落ち葉が雨どいを詰まらせたり、伸びた枝によって建物や車などに傷をつけるといったトラブルにも発展しかねません。また景観の悪化や不法投棄されたゴミによる悪臭、害虫や害獣が近隣にも被害をもたらすといった問題も、近隣とのトラブルになります。放置された空き家が近隣に影響を与えていると、近隣住宅の不動産価値の低下にもなりかねません。また老朽化した空き家が災害などで倒壊し、近隣住宅への被害や事故が発生してしまう場合があります。このようなトラブルは、空き家の所有者が損害を賠償する責任を問われるため、注意しなければなりません。
 
〇不動産価値を下げる
空き家を放置すればするほど家屋の劣化が進むため、不動産価値が下がるトラブルにもつながります。害虫やカビ、汚臭などが発生していると、さらに価値は低くなってしまいます。いざ空き家の活用方法が決まり、売却や貸し出しをしようとしたときに、大規模なリフォームが必要になる可能性もあるでしょう。放置したことによって売却価格が下がるだけでなく、売却したくても売り手がつかないというトラブルも起きかねません。
 
〇行政からの指導を受ける
空き家を適切に管理するために、空家法という法律が定められています。適切に管理されていない空き家に対する行政の対応を定めた法律です。この空家法によって、適切に管理されていない空き家は「特定空家」として指定されます。特定空家に指定される空き家には、倒壊などの危険があるケースや衛生上有害とされるケース、景観を損なっているケースなどがあります。特定空家と認められると、行政から助言や指導を受け、それでも改善しない場合は勧告や命令、さらに50万円以下の過料、強制撤去などのトラブルに発展していきます。このような行政の指導を受けた空き家は、固定資産税などの軽減措置が適用されません。行政からの指導や税金の負担などのトラブルが生じないためにも、適切な管理が必要です。
 

◎空き家の管理でトラブルを回避する


空き家を放置していると、さまざまなトラブルが発生する可能性があります。トラブルを避けるために、空き家を放置せず適切に管理しましょう。家屋を所有しているのであれば、空き家になる前に活用方法を考えておくことも、トラブルを避けるために大切な点です。空き家になってから時間をかけずに活用できれば、放置によるトラブルを避けられます。とはいえ、すでに空き家を相続することになって管理に困っている、近隣住民とのトラブルが発生してしまっている、というケースもあるでしょう。活用したくても、なかなか売り手がつかない場合もあります。所有者や親族などで管理できるのであれば、定期的に訪問して空気の入れ替えや清掃などを行ってください。しかし、遠方に住んでいて定期的に行けないケースや忙しくて時間が取れないケースも多くあります。そのような場合は、空き家管理サービスを活用できます。
 
空き家管理サービスは、空き家の見回りや清掃、修繕が必要な箇所のチェックなどを行うサービスです。個人でできる管理の範囲や家屋の状況などに合わせて、必要なサービスを受けられます。換気や通水といった家屋の状況を保つための定期的なメンテンナンスも行えます。また、それだけでなく侵入者の形跡などのセキュリティチェック、災害時の損傷箇所の点検といった、幅広いサービスもあります。遠方でなかなか訪問できない空き家であっても、定期的に適切な管理を行えるため安心です。このような管理を行うなら、放置することによるトラブルを回避できるでしょう。

◎東京都・神奈川県エリアの空き家管理サービス

横浜ゼロ空き家管理は、横浜を中心に東京都や神奈川県エリアでサービスを行っている、地域密着型の空き家管理サービスです。「雑草や枝木が近隣に侵入していないか気になる」「設備の劣化が心配」など、空き家に関するトラブルを解決します。目視での点検や室内外の清掃、換気や郵便物の回収など、必要に合わせたサービスを選んでおまかせいただけます。管理だけでなく、売却や賃貸など今後の活用方法に関するご相談のサポートも行っており、管理以外のお悩みにもワンストップで対応します。外注することなく、すべて自社のスタッフによって管理作業を行うため、安心してまかせていただける管理サービスです。

◎まとめ

放置された空き家は老朽化が進みやすく、近隣とのトラブルや建物の不動産価値を下げる原因になる場合があります。人の目がないために、ゴミの不法投棄や不法侵入などのトラブルも発生しやすくなります。このようなトラブルが発生しないよう、空き家は適切に管理しましょう。個人での管理が難しい場合は、空き家管理サービスを活用できます。空き家の管理に関するお悩みがありましたら、お気軽にお問合せください。