2024-12-05 生前整理と老前整理~元気で動けるうちに実家の整理を!
「終活」や「生前整理」という言葉は聞いたことがある方が多いと思います。「生前整理」とは、その字の通り生きているうちから自分の身の回りのものを整理しておくことです。家の中の生活用品や衣類などはもちろん、PCやスマホの中のデータやパスワード、不動産などの相続に関する書類や、ご自分の葬儀の準備なども含まれます。
一般的に、定年後や、60歳、70歳などのキリの良い年に「終活」や「生前整理」について考え始める方が多いようです。しかし早くから整理を行うことにより、気づけることもたくさんあります。今の60~70代の方々はまだまだ元気で動ける方も多いと思いますが、記憶力や認知能力というのは残念ながら誰しも歳とともに衰えていくものだからです。
相続を受けるお子様やご家族の方からしても、60~70代のご両親に「終活」の話は持ち出しにくい、と感じる方が多いのではないでしょうか。離れて暮らしていたり、子供世代にも家族ができて子育てに追われていたりで、話す時間がないという方も多いでしょう。お互いに生活に余裕があるうちに、そして人生の終わりがまだ現実的ではないうちに、ざっくばらんに話し合える環境が作れたらベストだと思います。
例えばご家族がある方なら、お子様が成長して家を離れていくこともあるでしょう。子供用品や思い出の品はなるべく整理し、夫婦二人での生活に向けて準備していく必要があります。二人には大きすぎる家を手放して、小さな家に引っ越すという選択をするのも「老前整理」の考え方の一つです。
ひとり暮らしの方などで、まわりに頼れる人があまりいない方は、特に早めの老前整理をお勧めします。高齢の一人暮らしのお宅で、体の自由が利かなくなってくると自宅が「ゴミ屋敷」化してしまうという例が多くあります。自分はそんなことにはならないと思っていても、予期せぬ病気や怪我などで体が思うように動かなくなることは、誰にでも起こりうることです。
内閣府:「高齢化の状況」
これが60代、70代になったらどうでしょうか…?重いものが持てなくなる、といった物理的な問題以外にも、何事にも億劫になるなど、気力の面も歳とともに衰えていってしまうものです。思い立ったら今のうちに、少しずつでも始めてみることをおすすめします。
家の中を見渡してみると、年齢を重ねるにつれ使わなくなったものが増えていることに気付きます。家がもので溢れていると、歳を取って筋力が落ちた時につまづいて転んだりする原因にもなります。育児用品や使わなくなった家電、多すぎる食器や布団類など、明らかに使わないものを整理するとともに、4人掛けのダイニングテーブルは小さいものに買い替えるなど、ライフステージに合わせて持ち物を見直してみましょう。生活が驚くほど快適になるはずです。
ものにつまづいて転んだりする危険性がなくなるだけでなく、忘れっぽくなって「アレはどこにしまったっけ…?」となることも、ものを減らすことで防ぐことができます。また、ものだけでなくPCやスマホの中のデータやパスワード、親戚や友人などの連絡先リストも整理して一覧にしておくことができれば、いざ必要になったときに出てこない…ということを防げます。
またライフステージに合わせて保険などの見直しも検討することをおすすめします。アクセサリーや骨董品・ブランド品なども、貴重なものであれば譲り先を決めておくか、今後使う予定がなければ売りに出して老後の生活の足しにするなど、老後の資金に困らないようにすることも、家族のためには大切なことです。サブスクリプションなど無駄に払い続けているものはないか、家計の見直しをして余分な出費を抑えたスリムな暮らしに変えていくことも、「老前整理」の重要なポイントです。
また、不要なものを処分し本当に必要なものだけを残すことで、自分にとって何が必要かが見えてくるので、老後の生活においても無駄なものを買いすぎたりすることがなくなるはずです。支出も消費も最小限に抑えたスリムな生活ができるようになれば、老後のお金の心配も少なくなるのではないでしょうか。
・「必要なもの」「不要なもの」に分ける
・大きなものから処分する
・残すものをわかりやすく保管する
どうしても決められないものがある場合は「保留ボックス」を作って一時保管しておきましょう。しかし「いつか使うかもしれない」「使わないけれど捨てるのはもったいない」という理由で「保留」に入れてしまうと、保留ボックスがすぐに溢れてしまいます。使う予定がないものは思い切って処分してしまった方が良いものです。
大きなものを処分するとその分広いスペースができ、生活空間にゆとりが生まれますし、「整理がはかどっている」という実感も得ることができます。また、歳をとるにつれて腰やひざが痛くなり重いものを持つのが辛くなるかもしれません。そうなってから大きなものを処分するのは大変ですから、先に済ませておけば安心です。
「保留ボックス」に入れたものについても、数か月後などに見返してみて、もう一度必要か不要か考えてみてください。無理に捨てる必要はありませんし、老前整理は急いで行う必要もありません。ゆっくりと時間をかけて、思い出も一緒に整理していくと良いと思います。
もしも家財の整理・処分に困った時は、横浜ゼロ空き家管理にご連絡ください。お片付けの手伝いから、大量の不用品の処分・買取まで、さまざまなご相談に対応が可能です。
一般的に、定年後や、60歳、70歳などのキリの良い年に「終活」や「生前整理」について考え始める方が多いようです。しかし早くから整理を行うことにより、気づけることもたくさんあります。今の60~70代の方々はまだまだ元気で動ける方も多いと思いますが、記憶力や認知能力というのは残念ながら誰しも歳とともに衰えていくものだからです。
◎「老前整理」とは?
一方、「老前整理」という言葉は聞き慣れない方も多いかもしれません。40~50代の頃から、老後に向けて自分の持ち物や資産をどう管理・相続・処分するかあらかじめ考えておくことです。終活を始めるにはまだ早すぎると思われる方も多いでしょう。しかし、人生何が起こるかわかりませんから、将来について考えるタイミングに早すぎるということはありません。もしも考えが変わったら、何度でもやり直せばよいのです。相続を受けるお子様やご家族の方からしても、60~70代のご両親に「終活」の話は持ち出しにくい、と感じる方が多いのではないでしょうか。離れて暮らしていたり、子供世代にも家族ができて子育てに追われていたりで、話す時間がないという方も多いでしょう。お互いに生活に余裕があるうちに、そして人生の終わりがまだ現実的ではないうちに、ざっくばらんに話し合える環境が作れたらベストだと思います。
◎「生前整理」と「老前整理」の違い
上でも述べたとおり、「生前整理」は生きているうちに身の回りのものを整理し、自分が亡くなった後に家族や周りの人が困らないようにするためのものです。対して「老前整理」は、まだまだ長い自分の人生をより快適に過ごすために、変わっていく家族の形や将来の自身の体の衰えも考慮して、ものを整理していくとともに生活スタイルも変えていくことです。例えばご家族がある方なら、お子様が成長して家を離れていくこともあるでしょう。子供用品や思い出の品はなるべく整理し、夫婦二人での生活に向けて準備していく必要があります。二人には大きすぎる家を手放して、小さな家に引っ越すという選択をするのも「老前整理」の考え方の一つです。
ひとり暮らしの方などで、まわりに頼れる人があまりいない方は、特に早めの老前整理をお勧めします。高齢の一人暮らしのお宅で、体の自由が利かなくなってくると自宅が「ゴミ屋敷」化してしまうという例が多くあります。自分はそんなことにはならないと思っていても、予期せぬ病気や怪我などで体が思うように動かなくなることは、誰にでも起こりうることです。
内閣府:「高齢化の状況」
◎「老前整理」をすることのメリット
まだまだ若くて元気なのに「老前整理」をする気にならない、もう少し後でいいだろう…そんな気持ちになる人も多いでしょう。しかし、「老前整理」にはさまざまなメリットがあります。「体が動くうちに整理ができる」「セカンドライフの準備ができる」「相続の問題や家族の負担を軽減できる」「老後の心配が少なくなる」など、「老前整理」のメリットについて以下にご説明します。〇体が動くうちに整理ができる
まだまだ若いと思っている40代・50代の方でも、「若い頃はできていたことができなくなった」と感じた経験が一度はあると思います。やりたいと思っていたことが、体力や気力が付いていかずできなかった、ということもあるのではないでしょうか。これが60代、70代になったらどうでしょうか…?重いものが持てなくなる、といった物理的な問題以外にも、何事にも億劫になるなど、気力の面も歳とともに衰えていってしまうものです。思い立ったら今のうちに、少しずつでも始めてみることをおすすめします。
家の中を見渡してみると、年齢を重ねるにつれ使わなくなったものが増えていることに気付きます。家がもので溢れていると、歳を取って筋力が落ちた時につまづいて転んだりする原因にもなります。育児用品や使わなくなった家電、多すぎる食器や布団類など、明らかに使わないものを整理するとともに、4人掛けのダイニングテーブルは小さいものに買い替えるなど、ライフステージに合わせて持ち物を見直してみましょう。生活が驚くほど快適になるはずです。
〇セカンドライフの準備ができる
一般的に定年退職後の60~65歳以降のことをセカンドライフと呼んでいます。セカンドライフでは家の中で過ごす時間が多くなる人がほとんどだと思います。その頃までに、もので溢れた家をスッキリ整理しておくことで、その後の暮らしが格段と快適になります。ものにつまづいて転んだりする危険性がなくなるだけでなく、忘れっぽくなって「アレはどこにしまったっけ…?」となることも、ものを減らすことで防ぐことができます。また、ものだけでなくPCやスマホの中のデータやパスワード、親戚や友人などの連絡先リストも整理して一覧にしておくことができれば、いざ必要になったときに出てこない…ということを防げます。
〇相続の問題や家族の負担を軽減できる
これは「生前整理」にもつながっていくことですが、自分がいなくなった後に残される家や財産などをどうしたいか、考えておくことも重要です。家族と話し合うことができれば一番ですが、そうでなくても預貯金や保険、株券などをどれくらい保有しているのか、書類を一か所にまとめるなどわかりやすく保管しておくことをおすすめします。エンディングノートや遺言書を用意できればなお良いと思います。またライフステージに合わせて保険などの見直しも検討することをおすすめします。アクセサリーや骨董品・ブランド品なども、貴重なものであれば譲り先を決めておくか、今後使う予定がなければ売りに出して老後の生活の足しにするなど、老後の資金に困らないようにすることも、家族のためには大切なことです。サブスクリプションなど無駄に払い続けているものはないか、家計の見直しをして余分な出費を抑えたスリムな暮らしに変えていくことも、「老前整理」の重要なポイントです。
〇老後の心配が少なくなる
老前整理を行うことで、身の回りがスッキリし快適な生活空間で老後の生活をスタートすることができます。これだけでも家庭内での転倒などの事故を予防できるので安心です。加えて、もし自分に何かあったとしても慌てずに済むという心の安心も手に入れることができます。また、不要なものを処分し本当に必要なものだけを残すことで、自分にとって何が必要かが見えてくるので、老後の生活においても無駄なものを買いすぎたりすることがなくなるはずです。支出も消費も最小限に抑えたスリムな生活ができるようになれば、老後のお金の心配も少なくなるのではないでしょうか。
◎「老前整理」の進め方
では、具体的に何から始めたら良いのでしょうか?まずは整理する項目をリストアップすることから始めてみましょう。衣類、家具、書類、本など必要な項目を書き出したら、「今日はこれ」「来週はこれ」というように一つずつコツコツと片付けていきましょう。その際に気を付けるポイントは以下の3つです。・「必要なもの」「不要なもの」に分ける
・大きなものから処分する
・残すものをわかりやすく保管する
〇「必要なもの」「不要なもの」に分ける
まずはタンスや押し入れの中にあるものを、できるだけすべて出すことから始めてください。そして一つ一つ手に取って、「必要なもの」「不要なもの」に分けていきます。昔買ったけれど忘れていたものや何年も使っていなかったものは、迷わず「不要なもの」へ。また自分にはもう必要なくても、誰かに譲ろうと思っているものは「必要なもの」として保管しておきましょう。どうしても決められないものがある場合は「保留ボックス」を作って一時保管しておきましょう。しかし「いつか使うかもしれない」「使わないけれど捨てるのはもったいない」という理由で「保留」に入れてしまうと、保留ボックスがすぐに溢れてしまいます。使う予定がないものは思い切って処分してしまった方が良いものです。
〇大きなものから処分する
子供が独立したなどの理由で家族の人数が減った場合は、大きなダイニングテーブルやタンスなどは必要なくなるかもしれません。また家族で出かける機会もなくなり、燃費の悪い大きな車より軽自動車で十分という場合もあるでしょう。そんな時は思い切って処分してしまうことをおすすめします。大きなものを処分するとその分広いスペースができ、生活空間にゆとりが生まれますし、「整理がはかどっている」という実感も得ることができます。また、歳をとるにつれて腰やひざが痛くなり重いものを持つのが辛くなるかもしれません。そうなってから大きなものを処分するのは大変ですから、先に済ませておけば安心です。
〇残すものをわかりやすく保管する
「必要なもの」に分類されたものについては、誰の目にもわかりやすいように整理して保管するようにしましょう。そして将来自分が忘れっぽくなった時のために、「何がどこにあるか」をノートに書き留めておくと良いと思います。ついでに、もの以外のデータやパスワードなどの情報も書いておくと便利です。「保留ボックス」に入れたものについても、数か月後などに見返してみて、もう一度必要か不要か考えてみてください。無理に捨てる必要はありませんし、老前整理は急いで行う必要もありません。ゆっくりと時間をかけて、思い出も一緒に整理していくと良いと思います。
◎早めの「老前整理」でセカンドライフを快適に!
老後なんてまだまだ先の話、と思っていてもその時は必ずやってきます。そうなった時に自分が困ったり、家族に迷惑をかけたりすることがないよう、コツコツと準備を進めていくことが大切です。そして整理と並行して、体力づくりや食生活の見直しなどで健康管理もしていきたいものです。物理的にも精神的にも余裕をもって、快適なセカンドライフを送れるようにしましょう!もしも家財の整理・処分に困った時は、横浜ゼロ空き家管理にご連絡ください。お片付けの手伝いから、大量の不用品の処分・買取まで、さまざまなご相談に対応が可能です。