2024-12-25 空き家の不法侵入や住み着きのリスクを未然に防ぐ管理方法
空き家の所有者のなかには、家財道具の片付けをしたり次の活用方法を決めるために時間がかかり、そのままにしているという人も多くいます。住む人がいないまま放置され、十分に管理されていない空き家には、さまざまなリスクがあります。不法侵入や住み着きのターゲットになることを心配している所有者も多いでしょう。この記事では、放置された空き家で起きやすい不法侵入や住み着きのリスクと、それを防ぐための管理方法についてご紹介します。
◎空き家を放置しているとどうなる?
空き家の多くは、何らかの理由によって放置されたままになっています。たとえば、所有者が高齢になって家族と同居するようになり、これまで住んでいた家が空き家になるケースがあります。また空き家を相続したものの、すでに住んでいる家があると、誰も住む人がいないままになるかもしれません。建物に思い入れがあって残したい場合や相続の問題がある場合など、空き家をどうするかといった今後の活用方法も、なかなか決まらないことがあります。
建物は、人が住まないまま放置していると損傷が進みます。空気の入れ替えや掃除をしないため、湿気によるカビや水漏れ、害虫や害獣の発生などが起きやすくなるからです。また災害時に屋根や壁が損傷したり、植木などが伸び放題になった状態が放置されていると、近所からクレームを受ける場合もあります。空き家の放置状態が近隣にも影響を及ぼすようになると、行政からの指導に発展するケースもあり、トラブルになる事例は多数です。空き家を放置していると、このようなリスクが生じるだけでなく、空き家を悪用しようとする人も現れます。注意しておきたいのが、第三者が勝手に不法侵入し、住み着いてしまうリスクです。空き家の不法侵入には、電気やガスを勝手に契約して住み着いていたり、私物を持ち込んで寝泊りの場所として使っていたなどの事例もあります。
◎空き家が不法侵入される理由
空き家の不法侵入や住み着きは、住居侵入罪や不動産侵奪罪などに問われる犯罪です。誰も住んでいないとしても、犯罪者のターゲットにならないよう、空き家のセキュリティを守る必要があります。とはいえ、どんな空き家でも不法侵入や住み着きが起きるわけではありません。空き家のなかでも、不法侵入者が狙いやすい建物とそうでない建物には、違いがあります。空き家が不法侵入されてしまうのは、長期間人の出入りがないため、人目につかずに侵入したり住み着きができるからです。管理が行き届いておらず、所有者が訪問していないことがわかる空き家は、不法侵入者のターゲットになりやすくなります。
外から見て管理状況を判断しやすい庭は、とくに注意が必要です。庭の植木や雑草が伸び放題になっていると、管理する人がいないことがわかりやすくなります。伸びた草木で家のなかが見えづらくなるため、人目につかないという安心感も生じます。また郵便受けも外からすぐ見えるため、チラシや郵便物が溜まってあふれていると、長期間訪問されていないと判断されてしまいます。空き家は適切に管理していないと、庭にゴミなどを不法投棄される場合があります。そのようなゴミが放置されたままになっていると、人が出入りしていないと判断される要因になり得ます。
管理されていない外観も、不法侵入のターゲットにされてしまう理由のひとつです。屋根や建材、窓などが損傷しているなど、外から見て外観がボロボロの状態になっている場合は注意しましょう。そのような状態が長く放置されていると、管理されていないことが明らかです。また、外周りや玄関周りの掃除がされていないと、誰も訪問していないことがわかりやすく、管理が行き届いていない証拠となります。空き家は、セキュリティのために雨戸を閉めておく人が多いかもしれません。しかし、日中でも雨戸が閉まったままだと空き家だと判断されやすくなります。家のなかにいても誰にも気づかれず、不法侵入や住み着きがしやすくなるため、注意が必要です。
◎空き家の不法侵入や住み着きによるリスク
自分や親族が所有している空き家に不法侵入されると、無関係の人が出入りしていたという気持ち悪さがあるでしょう。水道や電気などのライフラインがそのままになっていると、長期間住み着きされて、追い出すのに手間がかかる場合もあるようです。空き家の不法侵入や住み着きには、このような気持ち悪さや手間だけでなく、ほかにもさまざまなリスクがあります。
〇家財道具の盗難や使用
不法侵入する人のなかには、空き巣を目的としているケースも多くあります。そのため、荷物を片付けずにそのままになっている空き家は、貴重品や家具家電などを盗まれるリスクが生じます。また盗まれなかったとしても、家財道具を勝手に使用されたり、破壊されてしまう場合もあるでしょう。
〇火災
不法侵入されやすい空き家は、放火のターゲットとなるリスクがあります。人目につかないうえに、木材やゴミなど燃えやすいものが散乱している空き家は、不法侵入者に狙われやすくなります。また管理されていない庭にタバコのポイ捨てをされたり、室内でのタバコの火の不始末によって火災が発生するリスクにも注意が必要です。誰も住んでいない空き家では、火災が発生してもすぐに気付いて対応することができません。そのため近隣を巻き込んだ、大きな火災に発展してしまうリスクもあります。
〇ゴミの放置
不法侵入者が空き家に住み着き、生活ゴミや食べ物のゴミなどを放置されてしまうというリスクもあります。そのような状況は不衛生で、害虫や害獣が発生する原因になったり、悪臭の原因にもなるでしょう。害虫や害獣、臭いなどの問題は、近隣まで被害が及ぶ場合があり、近隣トラブルに発展しかねません。
〇鉢合わせ・犯罪に使用される
久しぶりに訪問したときに、住み着いていた不法侵入者と鉢合わせしてしまうというリスクもあります。そのような状況では、命の危険にもつながりかねないため、すぐに逃げなければなりません。また空き家がいつのまにか犯罪に使用されてしまうケースもあります。麻薬栽培や詐欺の事務所、金品の受け取り場所などに悪用されるリスクがあるのです。犯罪に使用されたり、不法侵入や住み着きがあったとなると、建物自体の印象が悪くなります。いざ賃貸や売却などに活用したいと思ったときに、建物の価値が下がってしまうというリスクもあります。
◎不法侵入や住み着きされないために空き家を管理する
不法侵入や住み着きによるさまざまなリスクを回避するためには、空き家を適切に管理して対策することが必要です。防犯カメラやライトを設置しておくと、侵入者の抑止につながるでしょう。今後誰も住む予定がない場合は、賃貸や売却などの活用方法を決めておけば、住む人がいない期間を短くし早めに有効活用できます。活用方法をすぐには決められない場合は、放置するのではなく適切な管理が必要です。よく管理されていて、定期的に人の出入りがあるとわかれば、不法侵入や住み着きもされにくくなります。さらに、空き家の適切な管理は建物の劣化を防ぎ、空き家の資産価値を下げないためにも有効です。
不法侵入や住み着きによるさまざまなリスクを回避するためには、空き家を適切に管理して対策することが必要です。防犯カメラやライトを設置しておくと、侵入者の抑止につながるでしょう。今後誰も住む予定がない場合は、賃貸や売却などの活用方法を決めておけば、住む人がいない期間を短くし早めに有効活用できます。活用方法をすぐには決められない場合は、放置するのではなく適切な管理が必要です。よく管理されていて、定期的に人の出入りがあるとわかれば、不法侵入や住み着きもされにくくなります。さらに、空き家の適切な管理は建物の劣化を防ぎ、空き家の資産価値を下げないためにも有効です。
帰るときは、すべての窓とドアの施錠を確認してください。遠方に住んでいるなどの理由で、自分では空き家を管理できない場合もあるでしょう。定期的に訪問できない場合は、空き家を管理業者に委託することも可能です。建物の庭や外観を適切に管理し、人の出入りがあるとわかる空き家は、不法侵入や住み着きのターゲットにされにくいでしょう。
◎地域密着型の空き家管理サービス「横浜ゼロ空き家管理」
横浜ゼロ空き家管理は、横浜を中心に東京都や神奈川県エリアにある空き家の管理サービスを行っています。不法侵入や住み着きを防ぐために効果的な、屋外と屋内の管理作業を行っており、必要に応じてサービス内容を選べます。屋外の作業では、建物外観の劣化状況の点検、玄関周りの掃き掃除やゴミの回収などを行い、外観を管理されている状態に保ちます。郵便物は回収し、別の住所に転送可能です。管理看板を設置して管理されていることがわかるため、侵入の抑止にもつながります。
屋内作業では、窓を開けて空気の入れ替えをしたり、損傷のチェックや清掃などを行います。このような作業によって空き家の劣化を防ぐだけでなく、侵入者の形跡がないかの確認も可能です。横浜ゼロ空き家管理では、空き家の管理だけでなく売却や賃貸、リフォームなど、今後の活用に関するご相談にも対応しています。空き家に関するすべてのお悩みに、安心しておまかせいただけるサービスを提供しています。
◎まとめ
管理が行き届いていない空き家は、人の出入りがないと判断され、不法侵入や住み着きのターゲットとなる場合があります。住み着きによって起きるトラブルは、家財道具の盗難や使用だけでなく、犯罪の拠点とされるなど多岐にわたります。このようなトラブルを防ぐためには、定期的に空き家を訪問し適切に管理する必要があります。自分でできない場合は管理業者に依頼できます。不法侵入を未然に防ぎ、建物のセキュリティを保ちましょう。