2025-03-05 リタイア後の生活を海外で!海外移住とロングステイについて

いつかは海外で暮らしてみたい!子育てが終わって仕事もリタイアしたら海外でのんびり暮らしたい!そんな夢を持っている方は多いのではないでしょうか?
住み慣れた日本での生活も良いけれど、長年暮らしていると新鮮さもなく刺激を受けることも少なくなってしまいます。あえて新しい環境に飛び込んで、違う文化の中で生活してみることで、新たな発見や刺激があり、人間関係も広がり、毎日新鮮な気持ちで生活できるのではないでしょうか。
しかしそんな希望を打ち砕くのが、昨今の円安や物価高です。アメリカやヨーロッパなどに旅行してみると、食費や家賃などの生活費を見ても、日本の感覚とは3~5倍程度の差があることに気付くのではないでしょうか。よほどの資金がある人以外は、のんびりどころか節約しながら小ぢんまりとした生活をしなくてはならないことになるでしょう。
◎それでは、一般的な収入の人が海外で暮らすのは諦めた方が良いのでしょうか?
そうとも言い切れません。アジアなどには日本より物価が安い国はありますし、資金面の心配だけなら行き先さえ選べばクリアできそうです。むしろ、日本も物価の上昇が止まらないので、物価の安い国に行った方が余裕を持った生活はできるかもしれません。実際、海外永住者は2024年には約58万人と過去最高を記録しています。
※外務省「海外在留邦人数調査統計」
しかし物価ばかりを気にして移住先を選ぶのは危険です。生活にはお金も大切ですが、治安や言葉の問題、医療やインフラが発展しているか、気候や料理・国民性があっているか等、生活していく上ではさまざまな点を考慮する必要があります。人によって価値観や重視する点は異なると思いますが、一般的に日本人が海外に住む際に気を付けなければいけない点を調べてみました。
◎どのようなビザがあるか
まず第一に考えなければいけないのは、「ビザの取りやすさ」です。日本のパスポートを所有している人なら、短期の滞在にはビザを免除している国が多く、国によって15日~半年程度の滞在が可能です。まずはこのような方法で、数か月のロングステイを体験してみることをおすすめします。
それ以上の長期間のビザとなると、学生ビザや就労ビザ、投資家ビザ、リタイアメントビザ等があります。定年後など、現地で就学や就職する予定がないならリタイアメントビザを取得するのが良いと思いますが、発給している国には限りがあり、また年齢制限や一定額の流動資産や収入などの条件がありますので確認が必要です。
国によってビザの条件や種類は様々で、その条件も頻繁に変わる場合がありますので、まずは各国のビザ情報を確認してみてください。
◎治安の良さ
日本でも最近は物騒な事件が増えていますが、それでも世界の中で日本はトップクラスに治安のよい国であることには変わりありません。子どもが1人で出歩けたり、夜でも女性が繁華街に出かけるなど、日本のような暮らしが当たり前にできる国は多くありません。海外でも同じような生活をしていたら、危険な目にあう可能性があるので注意が必要です。
海外移住を検討している人は、物価や言語・気候などを重視するのと同様、なるべく治安のよいエリアを選ぶようにしてください。海外の治安に関する情報は、外務省が運営している「海外安全ホームページ」で確認できます。
◎住みやすさ
住みやすさと一言で言っても、経済的な面はもちろん「気候が良いか」「食事が口に合うか」「国民性・生活習慣が合うか」など、さまざまなことが考えられます。短期の旅行で行くのであれば気候のいいシーズンを選んで行けば良いですが、移住するとなるとそうもいきません。食事もある程度は自分で調達できるよう、日本料理や日本食材の店がある都市を選ぶなどすると良いかもしれません。
また文化や生活習慣については「郷に入っては郷に従え」が基本です。日本での価値観が通用しない場面もあると思いますが、現地の価値観を尊重し、それに合わせて自分が変わっていく柔軟さが必要です。現地の方と積極的にコミュニケーションを図り、現地の習慣や価値観に馴染めるように努力することが大切です。


◎医療・教育・インフラの発達
リタイア後の移住を考えているなら、医療や介護体制が充実していることは重要なポイントです。なかには医療水準が高くても、日本のような公的医療制度や介護制度がないため、高額な費用が必要になる国もあります。外務省の「世界の医療情報」などでしっかり確認し、医療・介護体制面で安心できる国を選ぶのがおすすめです。
もしお子さんや家族と一緒に移住するなら、教育の水準もよく考慮する必要があるでしょう。また、電気・水道などの生活インフラはもちろん、交通やインターネット環境なども整備されている場所を選んだ方が、ストレスが少なく生活することができます。

マレーシアは、ここ数年日本人移住者からの人気度がとても高まっている国です。気候の良さや物価の安さに加え、治安が良く政治経済も安定している点が人気の理由です。
また、多民族国家であるため外国人を受け入れる土壌があり、人々も温厚でのんびりしており、料理も日本人の口に合いやすいものが多くあります。クアラルンプールのような大都会は交通やインフラも整っており、しかし少し郊外へ足を延ばせば緑が広がる、自然と調和のとれた街といえます。

マレーシアのお隣、タイも昔から日本人移住者に人気のある国です。やはり気候や治安の良さが魅力であり、加えて「微笑みの国」ともいわれるタイ人独特の人懐こさが人気の理由です。日本と同じ仏教国であることから、文化面でも日本人に近い感覚があります。
◎日本人が移住しやすい国は?
以上のようにさまざまな要件を考慮する必要があり、また人によって重視する点も異なるので、どこがいいと一概に言うことはできません。現状日本からの移住者が多い地域や、比較的日本人が住みやすいと思われる国を以下にご紹介します。
〇マレーシア

マレーシアは、ここ数年日本人移住者からの人気度がとても高まっている国です。気候の良さや物価の安さに加え、治安が良く政治経済も安定している点が人気の理由です。
また、多民族国家であるため外国人を受け入れる土壌があり、人々も温厚でのんびりしており、料理も日本人の口に合いやすいものが多くあります。クアラルンプールのような大都会は交通やインフラも整っており、しかし少し郊外へ足を延ばせば緑が広がる、自然と調和のとれた街といえます。
〇タイ

マレーシアのお隣、タイも昔から日本人移住者に人気のある国です。やはり気候や治安の良さが魅力であり、加えて「微笑みの国」ともいわれるタイ人独特の人懐こさが人気の理由です。日本と同じ仏教国であることから、文化面でも日本人に近い感覚があります。
首都バンコクの発展は目覚ましく、今では高層ビルが立ち並ぶ大都会なので、一昔前の「発展途上国」のイメージを持っている方は驚かれるかもしれません。昔より物価は上がりましたが、それでも食費や家賃等の生活費は日本より安く済むでしょう。

フィリピンも東南アジアの国で、日本人が移住しやすい国の1つと言われています。気候の良さや人々の明るさに加え、英語が公用語とされていることから、ほとんどの人と英語でコミュニケーションをとれるのが最大の魅力です。日本からのフライトは約4時間と短いため、移住後も日本に定期的に帰りたい方におすすめです。
〇フィリピン

フィリピンも東南アジアの国で、日本人が移住しやすい国の1つと言われています。気候の良さや人々の明るさに加え、英語が公用語とされていることから、ほとんどの人と英語でコミュニケーションをとれるのが最大の魅力です。日本からのフライトは約4時間と短いため、移住後も日本に定期的に帰りたい方におすすめです。
また、フィリピンのリタイアメントビザは条件が緩いため移住へのハードルが低いことも人気の理由です。預金額も他国と比べると安く、35歳から申請できるなど移住しやすい制度が整っている国と言えるでしょう。

ハワイは日本人に愛されるリゾート地で、移住先としても人気です。年間を通して温暖な気候で、雨も少なく日本よりも自然災害のリスクが低いので安心して過ごせます。日本語が通じやすく、病院でも日本語対応が可能な場所が多いのは魅力です。

中米にあるコスタリカも、豊かな自然と治安の良さから移住先として近年注目を浴びています。気候も人々も穏やかで、環境保護意識が高く、軍隊を持たず平和と教育に力を入れており、世界幸福度ランキングで常に上位にランクインする「幸せな国」としても知られています。
〇ハワイ

ハワイは日本人に愛されるリゾート地で、移住先としても人気です。年間を通して温暖な気候で、雨も少なく日本よりも自然災害のリスクが低いので安心して過ごせます。日本語が通じやすく、病院でも日本語対応が可能な場所が多いのは魅力です。
言わずと知れた観光地なので治安やインフラ・食事等は充実しており、アクティビティも豊富で、何の不自由もない生活ができるでしょう。ただし、物価は近年上がり続けており、庶民感覚では生活するのは難しいでしょう、、、移住できるのはよほど資産に余裕のある方に限られます。

ポルトガルはヨーロッパの中では比較的物価が安く、温暖な気候と治安の良さで人気の移住先です。豊かな自然や歴史的建造物も多く、アメリカやヨーロッパ各地からの移住者も増えています。海に面しており魚やお米をよく食べるため、食事面でも日本人には馴染みやすい国です。
〇ポルトガル

ポルトガルはヨーロッパの中では比較的物価が安く、温暖な気候と治安の良さで人気の移住先です。豊かな自然や歴史的建造物も多く、アメリカやヨーロッパ各地からの移住者も増えています。海に面しており魚やお米をよく食べるため、食事面でも日本人には馴染みやすい国です。
リタイアメントビザも取りやすく、外国人を受け入れる雰囲気があり、移住者に対してオープンに接してくれるのも魅力ですが、医療水準は日本に比べて低く、病院が混み合っていたり医療費が高かったりするので注意が必要です。また、物価は安いですが消費税は23%と高いことも覚えておきましょう。
〇コスタリカ

中米にあるコスタリカも、豊かな自然と治安の良さから移住先として近年注目を浴びています。気候も人々も穏やかで、環境保護意識が高く、軍隊を持たず平和と教育に力を入れており、世界幸福度ランキングで常に上位にランクインする「幸せな国」としても知られています。
リタイアメントビザ取得の条件も緩いため、老後をのんびり過ごしたい人には良さそうです。しかしラテン特有の「適当さ」は、日本で長年生活してきた人には理解できないかもしれません。そういった文化や価値観の違いをストレスに感じず、受け入れることができる人なら快適に暮らせるのではないでしょうか。
◎その国での生活を楽しめるか
上でも述べた通り、どこの国にも一長一短があり、何を重視するか、資産がどれくらいあるか等によって、その人に合った移住先は変わってきます。あまり日本から出たことがなく、他の国の価値観や生活習慣にカルチャーショックを受けてしまうような方は、正直海外移住には向いていないかもしれません。
そのようなことを確かめるためにも、いきなり移住ではなくまずはロングステイなどで、その国の生活を体験してみることをおすすめします。旅行気分ではなく実際に部屋を借りて、現地の人々とかかわりながら自分の力で生活してみることで、向き不向きがはっきりしてくると思います。
生活してみて「日本では〇〇だったのに…」「日本ならもっと〇〇できるのに…」など不満が多く出てくるようであれば、不満を抱えながら無理に海外で暮らすよりも、海外移住はせず引き続き日本で生活する方が良いです。環境を変えたいなら、国内で移住先を探すのも良いかもしれません。多少の不満はあれど、それ以上に多くのメリットがあった、素晴らしい体験がたくさんできた、と感じた人は、異国での生活を楽しめる移住向きの方だと思います。

◎国内の家の管理・処分は「横浜ゼロ空き家管理」へ
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夢の海外移住を現実のものとするために、「横浜ゼロ空き家管理」をぜひご活用ください。